モバイルによる検索が遂にデスクトップ検索を超えました
今年の3月にグーグルから「モバイル検索がデスクトップ検索を超えた」との発表がありましたが、これらの統計結果は日本やアメリカを含む10ヶ国のみがその対象でした。しかし、遂に全世界でのモバイル使用による検索が、デスクトップによる検索を超えたことを明らかにしました。
グーグル検索のシニア・バイスプレジデントである”アミット・シングガル氏 (Amit Singhal)”が、10月8日にカリフォルニア州のハーフムーンベイにて開催された”Code/Mobile”というイベントにて、「月に1000億回のグーグル検索が行われている中、モバイルデバイス(6インチ以下のスクリーン)による検索割合が、全体の50%(500億回)を初めて超えた」と話しました。
この統計結果は、グーグルにとって重要な意味を持っています。デスクトップ検索の広告市場は、グーグルがほぼ独占していますが、モバイル市場では、フェイスブックやアップルとの競争になっているため、モバイル検索での収益が思うように上がらず、苦戦を強いられてきました。しかし、ここに来てモバイル検索を使用するユーザーが増えているため、今後よりもっと多くのモバイルユーザー獲得の兆しが見えてきました。
デスクトップ検索もモバイル検索も好調なグーグルですが、まだいくつかの大きな難題があります。
ひとつは、モバイルユーザーの検索方法です。例えば、何らかの商品の購入を検討しているユーザーは、従来であれば検索エンジンを用いて検索していたのが、直接アマゾンで検索するようになったということです。
もうひとつは、音声認識アシスタントです。アミット氏によると、「モバイル検索を設計するとき、ユーザーの状況と使用端末に合わせた検索オプションを提供するとことを考えている」との事で、音声認識アシスタントである”Google Now”に力を入れているそうですが、アップルの”Siri(スィリ)”や今年8月に日本語での提供を開始したマイクロソフトの”Cortana(コルタナ)”があるため、今後も苦戦を強いられそうだ
モバイル検索とデスクトップ検索では、ユーザーのインターネットの使用方法や目的は違ってくるので、SEOだけでなく広告もデバイスに合わせた最適化が、今後より一層に求められそうです。
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