北米インターネット帯域の70%が動画配信

北米インターネット帯域の70%はビデオ配信に占領されていると発表

カナダに本拠地を置くSandvineが、北米でのネット帯域の70%が、YouTubeやNetflixなどの動画配信によって使用されていることをレポート内で明らかにしました。

ブロードバンドサービスプロバイダー向けにインターネットユーザーの動向を調査しているSandvineは、ヨーロッパ及びアジア太平洋版に続いて、北米版の「Global Internet Phenomena Report」をリリースしました。そのレポートによると、インターネット回線の使用率が一番高いピークタイムである夕方に計測を行ったところ、北アメリカのインターネット帯域を、ビデオや映画のストリーミング配信が全体の7割以上を占めていたことが明らかになりました。

固定端末であるデスクトップやテレビなどからのアクセスによる北米ネット帯域の占領割合になります。注目して見ていただきたい項目は、真ん中の下り回線のデータになります。

【北アメリカ】固定端末からのアクセスで占領されるインターネット帯域の割合

北米では、実時間エンターテイメント(Real-time Entertaiment)が70.40%を占めていて、その中のNetflixとYouTubeだけをカウントすると、合計で54.9%にもなることが分かります。Netflixは映画のストリーミングサービスを提供している会社で、アメリカ国内で圧倒的なシェアを持っていますが、動画のストリーミング自体が、膨大なデータをダウンロードすることになる為、インターネット帯域を占領する割合が必然と大きくなります。ただ、こうしてグラフで見ると以下にストリーミングがインターネット帯域を使っているかが一目でわかります。

【北アメリカ】モバイル端末からのアクセスで占領されるインターネット帯域の割合

日本を含むアジア太平洋のインターネット帯域の使用割合

【アジア太平洋】固定端末からのアクセスで占領されるインターネット帯域の割合

【アジア太平洋】モバイル端末からのアクセスで占領されるインターネット帯域の割合

ヨーロッパのインターネット帯域の使用割合

【ヨーロッパ】固定端末からのアクセスで占領されるインターネット帯域の割合

【ヨーロッパ】モバイル端末からのアクセスで占領されるインターネット帯域の割合

トラフィックカテゴリーの説明

北アメリカとアジア太平洋と比べると、北アメリカでは「実時間エンターテイメント」が一番多くインターネット帯域を占領(70.4%)していましたが、アジア太平洋では「ファイルシェアリング」が思いのほか高い割合で占領していたのは興味深い結果でした。やはり国柄と言うものが出ているのかもしれません。いずれにしても、実時間エンターテイメントのストリーミング配信サービスは、どのエリアでも一番高い割合(回線帯域の使用割合)だと分かりました。

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