2016年のサーチエンジン市場では、bingのシェア拡大の予感
bingによると、世界最大の会員数を誇るAOL(アメリカンオンライン)の検索エンジンが、bingのアルゴリズムを実装した事を明らかにしました。
マイクロソフト社は、AOLの全てのサーチ(デスクトップ検索、モバイル検索、タブレット検索)とリスティング広告に、自社の検索エンジンである「bing」を導入したことを公式に明らかにしました。去年6月にAOLとの長期パートナーシップを結んだことを発表してから約半年、年明けである元旦に、bingがAOLに実装されました。
AOLがbingを導入したことにより、アメリカ国内のデスクトップでのbingシェア率が、約三分の一になったことがcomScoreのデータにより明らかになりました。(下部を参照)
去年4月には、bingの米国デスクトップシェアが20パーセントを超え(bingユーザーの大半はデスクトップ)、現在では約21パーセント程であるが、bing検索エンジンを採用している米ヤフー検索(オーガニック)とAOL検索を足せば、三分の一のシェア率となり、グーグルに迫る勢いがあります。しかし、依然と高いシェア(三分の二)を持つグーグルは、モバイル端末でのシェア率では90%を超えています。(StatCounterのデータ)
ここまで読むと、この記事のタイトルである「2016年の検索エンジン市場はbingが熱くなる」は、本当か?と疑いたくなってしまいますが、これには続きがあります。それは、Windows10がこれまでと比べるとかなり好調な事です。
マイクロソフト社のアナウンスによると、Windows 10を導入・稼働しているシステムが、月あたり2億を超えると昨日発表がありました。Windows 7と比べると140%以上、Windows 8では400%以上のペースで拡大しているとのこと。もちろん、Windows 10が無料でアップグレード出来ることが要因の一つではありますが、2015年のブラックフライデー(毎年11月第4木曜日に行われる感謝祭の翌日バーゲンセール)後に、40パーセント以上の稼働デバイスが増えたことを考えると、その多くが新規(無料ダウンロードではない)であることが推測できます。
つまりは、様々なアプリやサービスを提供しているWindows 10のユーザーが増えれば、必然とbingユーザーも直接的且つ間接的に増えることになります。したがって、2016年は「bing」にとって節目に当たる年になるかもしれません。そうなると、日本のヤフー検索(グーグル検索エンジン)にも影響(検索エンジンの乗り換え?)を及ぼすかもしれません。
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