Google検索「地域別検索」の3つの方法とは

Google検索にて地域別に検索結果を表示する方法

Google検索にて地域別に検索結果を見る検索ツール「地域設定」が廃止されてから既に一カ月以上経ちますが、多くのクライアント様から、地域別検索の方法について質問されることがあるので、改めてどのような方法で地域別検索することが出来るか、無料で使える検索ツールを3つご紹介いたします。

[引用元 -Search Engine Land]

まず、廃止された地域別検索の「地域設定」とは?

2014年12月に実施された地域によって検索結果が変わる「ヴェニスアップデート」の出現によって、地域別に検索結果を調べることが求められるようになり、SEOやウェブ広告に従事している人が、このGoogle検索ツールの「地域設定」を使用するようになりました。Google検索の「地域設定」は、対象の地域を指定するだけで、その地域の検索結果を表示させることが出来る絞込み検索機能の一つでしたが、2015年12月初めに使用頻度が少ないとの理由で、Google検索ツールから「地域設定」が前触れもなく廃止されてしまいました。Google検索ツールの「地域設定」のBefore と Afetr はこちらを参照して下さい。

1. 「広告プレビューと診断」による地域別検索

Goolgeアドワーズ広告主向けに開発されたと思わられる「広告プレビューと診断」を使うことで、簡単に地域別の検索結果を調べることが出来ます。「広告プレビューと診断」は、アドワーズ広告の上部メニューにある「運用ツール」からアクセスできます。ちなみに、アドワーズ広告のアカウントは無料で作成することが出来ますが、アカウント作成をしなくても、地域別検索の「広告プレビューと診断」は、一般公開されているため、誰でも使用することが可能です。

→ 「広告プレビューと診断」はこちら

写真左にあるサイドパネルにて、「地域」、「言語」、「デバイス」、「ドメイン」を自由に設定することができるので、様々なユーザー環境にて検索結果を調べることが出来ます。写真では、新宿に位置しているデスクトップ又はノートPCから、Google検索エンジン(co.jp)にて、日本語で “カフェ” と検索した時の検索結果を表示させています。

2. 「 I Search From 」による地域別検索

I Search From (www.isearchfrom.com)」は、「広告プレビューと診断」と検索設定の方法が似ていて、シンプル且つ使いやすく、しかも検索結果の環境設定(絞込み)をより細かく行うことができます。残念がら日本語バージョンは無く全て英語になりますが、設定項目の意味を理解するだけでいいので、個人的には使いやすいと思います。またアドワーズ広告を同じブラウザーで開いていても、干渉することは勿論ないので、常にアドワーズ広告の画面を開いている人にもお勧めです。

ユーザーの環境設定項目は、上から「国」、「言語」、「デバイス」で、その下の詳細設定(サイト環境を含む)は以下の通りになります。

  1. 「市」
  2. 「選択した国のIPアドレスを持ったページのみ表示」
  3. 「選択した言語指定されたページのみ表示」
  4. 「Googleアカウントにログインした状態」
  5. 「Google+1を基にパーソナライズされた検索」
  6. 「アダルトコンテンツやポルノのブロックレベル」
  7. 「ドメイン」初期では”www.google.jp”だがwww.google.co.jp”に設定

通常の地域別検索であれば、詳細設定で使用するのは「市」と「ドメイン」の設定項目だけで十分だと思います。

3. Googleブラウザーの「エミュレーション」による地域別検索

Googleクロームのデベロッパーツールにある「エミュレーション」を使うことで、地域別検索する事が出来ます。環境設定項目は、「デバイス」並びに「ネットワーク」になります。エミュレーションも「 I Search From 」と同じで全て英語になり、使い慣れるまでにはある程度の時間が掛かりますが、サイト制作する人にとっては、その他にも色々な機能があるため、一度は使ってみることお勧めします。

  1. まずクロームを開き、キーボードの「Ctl」+ 「Shift」+「i」を同時に押します。(Macの場合はCmd + Opt + i)
  2. キーボードの「Esc」を押して「Console」「Emulation」「Rendering」のタブを開きます。
  3. デバイスのアイコン又は「Emulation」クリックして「Enable emulation」をクリックします。
  4. 一番左下にある「Sensors」をクリックします。
  5. 「Emulate geolocation Coordinates」にチェックを入れます。
  6. 「Lat=」に緯度(Latitude)と「Lon=」に経度(Longitude)を入力します。
  7. 最後に「カフェ」と入力してGoogle検索をかけたら完了です。

位置情報の緯度並びに経度は、こちらから簡単に取得できます。

以上で、3つの地域別検索の紹介となります。

Google「地域別検索」のまとめ

Google Chrome デベロッパーツールの「エミュレーション」は、指定したデバイスをパソコン上で見ることが出来るので、デザインやコーディングする方には便利だと思いますが、地域別検索を目的として使うのであれば、やはり1番目の「広告プレビューと診断」か2番目の「 I Search From 」の使用をお勧めいたします。

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