Googleが最後のペンギンアップデート実行でリアルタイム突入
リアルタイムペンギンを遂に実施で、従来型ペンギンアップデートは廃止へ。
遂にGoogleが、リアルタイムのペンギンアルゴリズムを実装しました。これにより、リアルタイムにてWEBページに対して、ペナルティの実行と解除を行うことが可能になりました。
前回のペンギンアルゴリズムのアップデート(通称:ペンギンアップデート)から約2年経過した先週土曜日(米時間:2016年9月23日金曜日)に、従来型のペンギンアルゴリズムの最終更新が行われ、待ちに待ったリアルタイムのペンギンアルゴリズムが、検索エンジンのコアとなるアルゴリズムに組み込まれました。
これまでのペンギンアルゴリズムとの違いは?
ペンギンアルゴリズムは、通常のスパム判別システムをすり抜けるスパム行為などを、検索結果ページから削除するために開発・実行されるフィルター機能で、2012年4月に初めて導入されて以降、これまでに5度にわたってアップデートされてきました。そして今回、ペンギンアルゴリズムをリアルタイムにて稼働(スパム判別 → ペナルティ実行/解除)できるようにする為に、システムを完全オートマチック化しました。
これまでのペンギンアルゴリムでは、一度スパム判別されたサイトは、サイトの改善や修正を行っても、次のペンギンアップデートが実行されるまで、ペナルティが科されたままでした。つまりは、前回のペンギンアップデートにてスパム判別され、ペナルティを科されたてインデックスから外れたサイトは、約2年間外れたままだったという事になります。無論、スパム行為とみなされた要素をクリアにし、再審査リクエストを出すことで、再インデックスの可能性はありましたが、それでも再審査までに時間がかかりました。
リアルタイムのペンギンアルゴリズムでは、全てが即時処理
ペンギンアルゴリズムがリアルタイムになったことで、定期的に訪れるクローラー(Googlebot)がページをクロールした際に、ページのインデックス/非インデックスを決めます。つまりは、ランキング順位の変動と同じように、リアルタイムにて反映されることになります。
リアルタイムペンギンアルゴリズムは、サイト全体からページ別に?
これまでは、スパム判定を受けると、サイト全体がインデックスから外されていましたが、今回のペンギンアップデートでは、ページやセクション(下層ページなど)単位でのペナルティになることもあるということの様です。
ペンギンアップデート実行のアナウンスは無くなる
Googleによると、今後のペンギンアップデートのアナウンスは行わないとの事。つまりは、ランキングアルゴリズムと同様に、随時、アップデートは行うものの、公式に発表する予定はないようです。
いつリアルタイムのペンギンアルゴリズムが実施される?
恐らくではありますが、サイトの更新頻度やペナルティ履歴などによって、クロールされる頻度は異なってくるはずなので、一概には言えませんが、目安程度として2週間前後ではないかと思われます。
過去のペンギンアップデートとインパクトスケール
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ペンギン 1.0(米時間:2012年4月24日)
初めてペンギンアルゴリズムが導入され、~3.1%のクエリに対して影響を与えました。
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ペンギン 1.1(米時間:2012年5月26日)
0.1%未満のクエリに影響
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ペンギン 1.2(米時間:2012年10月5日)
~0.3%のクエリに影響
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ペンギン 2.0(米時間:2013年5月22日)
2.3%のクエリに影響
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ペンギン 2.1(米時間:2013年10月4日)
約1%のクエリに影響
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ペンギン 3.0(米時間:2014年10月17日)
約1%のクエリに影響
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ペンギン 4.0(米時間:206年9月23日)
リアルタイムペンギンがクロール中の為、影響の度合いは不明。随時アップデートされるようなので、データが公開されるかは分かりません。
Googleが、リアルタイムのペンギンアップデートを近々行うと公表してから、約一年程掛かかり、やっと現実のものとなりました。しかし、ランキング順位を操作する目的のスパム行為は、恐らくこれからもずっと続くと思われるので、定期的にアップデートされるのではないかと思われます。そうなると順位変動もより頻繁に起きるかもしれません。