SEOに従事している人なら誰でも聞いたことはあるパンダアップデート(Panda Update)とペンギンアップデート(Penguin Update)。だけど意外と知られていないパンダとペンギンの違い!でも今さら聞けないパンダとペンギンの違いを分かり易くまとめてみました。SEOに詳しい人も意外と知らない名前(パンダとペンギン)の由来も書きましたので読んでみて下さい。
あなたは、「パンダアップデート」と「ペンギンアップデート」の違いが分かりますか?
まずは、グーグルは、なぜアルゴリズムのアップデート(更新)の種類を、パンダやペンギンという動物に例えたのか?様々な有名なSEOブログで、良いコンテンツと悪いコンテンツを「白黒ハッキリさせるために」、白色と黒色の動物(パンダとペンギン)で例えたと書いてありますが、これは実は間違いなんです。
グーグルのアルゴリズムの多くは、エンジニアの名前や新しいアップデートを公式発表した会場名(又は地名)を使ったものが多く、ペンギンアップデートより前に適用されたパンダアップデートも、グーグルのエンジニアである”Navneet Panda氏”の名字から名づけられました。しかし、グーグルは、アップデートの詳細は公開しますが、アップデート名の由来までは説明しないため、多くの人がパンダ(Panda)という名前から、動物のパンダを連想したため、SEO業界内でも誤認したまま「Panda = 動物のパンダ」として定着してしまいました。ちなみにペンギンアップデートの名前の由来は分かっていませんが、もし白色と黒色の動物が選ばれたのであれば、ペンギンよりも先にシマウマが選ばれていたのではないかと思います。なぜなら多くの種のペンギンは、パンダのように白黒だけでなく、黄色やオレンジ色の部位があるからです。
それでは本題に入りたいと思いますが、「パンダとペンギン」の違い の説明が長くなるかもしれないので、簡潔に知りたい人は、集客力を高めるSEOコンテンツ戦略を読んでください。
パンダアップデート
パンダアップデートとは、コンテンツ品質の低いページで構成されたウェブサイトの評価を下げて、検索結果ページへの上位ランクインを阻止する目的で取入れられたアルゴリズムです。低評価のサイトの検索結果の順位を下げることで、コンテンツ品質の高いページのウェブサイトの上位ランクインを促します。
コンテンツの品質は、「価値」、「ボリューム」、「オリジナルティー」、「利便性」などの要因を、独自のアルゴリズムで判別し採点します。
では、どのようなウェブサイトが、パンダアップデートの影響(ペナルティー)を受けやすいか?
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ユーザーにとって、読む価値が低い
ユーザーにとって価値の低いサイトというのは、検索エンジンロボット用にコンテンツを作成されたページを含むサイトを意味します。キーワードの乱用(特にモニター画面に表示されない背景など)、文章として成立していないもの、ユーザーが求めている情報の量が少ないサイトが、パンダアップデートの対象にる可能性があります。
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アフィリエイトやバナー広告が多い
アフィリエイトやバナー広告が多いサイトとは、コンテンツの量に対して、外部リンクがあまりにも多かったりするサイトの場合、パンダアップデートの対象にる可能性があります。
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コンテンツのボリュームが少ない
コンテンツのボリュームが少ないサイトとは、キーワードの数に対して、テキスト量が少ない場合、パンダアップデートのその対象にる可能性があります。
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酷似したコンテンツが数ページ存在する
酷似したコンテンツが数ページ存在するサイトとは、自動生成されたページ又は内容が酷似しているページが複数ある場合、パンダアップデートの対象にる可能性があります。
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コンテンツ構成及びコーディングが粗悪
コンテンツ構成及びコーディングが粗悪なサイトとは、HTMLのヘディングタグ<H1~H6>が正しく使われていなかったり、エラーが多いコーディングを含む場合、パンダアップデートの対象にる可能性があります。
2011年2月24日に最初のパンダアップデートが適用されましたが、このパンダアップデートは、インターネット全体の12パーセントものウェブサイトが検索順位変動の影響を受けたことで、SEO業界を震撼させた歴史に残る出来事になりました。
ペンギンアップデート
ペンギンアップデートとは、グーグルやBingのウェブマスターガイドラインに反する行為やブラックハットSEOと呼ばれる過剰なSEO対策を施したウェブサイトの検索結果の順位を下げるアルゴリズムになります。ペンギンアップデート後のアルゴリズムによって、検索結果の順位降下だけではなく、検索結果そのものから除外されるほどペナルティーが重くなりました。
では、どのようなSEO対策がペンギンアップデートの影響を受けやすいか見ていきましょう。
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キーワードの乱用
キーワードの乱用とは、メタタグ内で指定したキーワードを、過剰にコンテンツに詰め込む行為は、ペンギンアップデートの影響を受ける可能性があります。
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隠し文字や隠しリンク
隠し文字や隠しリンクとは、ユーザー側からは見ることのできないように細工し、検索ロボットに対して行うスパム行為で、ペンギンアップデートの影響を受ける可能性があります。
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誘導ページ
誘導ページとは、ウェブページ、ブログ、ネット掲示板などにて、ユーザーを特定のサイトに誘導するseo目的だけで作成されたページ及びコメント内の書込みで、ペンギンアップデートの影響を受ける可能性があります。
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クローキング
クローキングとは、IPアドレスやユーザーエージェント(サイトを画面に表示させるプログラム)に細工を施し、ユーザーが見るコンテンツとは別に、検索ロボットには、異なるコンテンツを表示させることで、ペンギンアップデートの影響を受ける可能性があります。
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自動生成ページや重複サイト
自動生成ページや重複サイトとは、自動生成ツールなどを用いて、元となるコンテンツページを多少変えて大量に生成したり、サイト全体をコピーする行為は、ペンギンアップデートの影響を受ける可能性があります。
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不正リダイレクト
不正リダイレクトとは、ユーザーが意図してリンクをクリックした行先とは異なるサイトへ無断で転送することで、ペンギンアップデート影響を受ける可能性があります。
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過剰なリンク交換と購入
過剰なリンク交換と購入とは、SEO目的で被リンクを大量購入したり、リンクプログラム(組織的にリンクをシェア)に参加したりする行為で、ペンギンアップデートの影響を受ける可能性があります。
2012年4月25日に最初のペンギンアップデートが適用されました。このペンギンアップデートは、全体の3パーセント程度のウェブサイトが影響を受けたと推定されていますが、パンダアップデートの時のようにグーグルからの公式なデータ開示ではなく、グーグルの推定値になるため、実際はこれ以上の数のサイトが影響を受けたともされています。
「パンダとペンギンの違い」
それでは「パンダアップデート」と「パンダアップデート」の違いを簡単に以下にまとめてみました。
パンダアップデートのおさらい
パンダアップデートは、ウェブサイトのコンテンツにどのような価値と品質であるかをチェックし採点するアルゴリズムです。どのくらいの価値があるか無いかを、ユーザーの行動データを元に採点されます。
ペンギンアップデートのおさらい
ペンギンアップデートは、過剰なSEO対策(ブラックハットSEO)や道徳に反した行為による上位ランクインを阻止するアルゴリズムで、リンク交換している相手のサイト評価が著しく下がった時や除外対象となった場合は、影響を受ける可能性がありますので注意が必要です。
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