不誠実な「モバイル リダイレクト」に対して制裁を下すとグーグルが警告。
グーグルが本日未明、不誠実な「モバイルのリダイレクト」をしている全てのウェブマスターに対し、二度目となる警告をしました。2014年4月に行った警告の時とは違い、何らかの制裁を手動にて下すと明らかにしました。
グーグルのサーチ・クオリティチームの”ヴィンセント・クルソン (Vincent Courson)氏”と”バダ・サルミ・エル・イドリシ (Badr Salmi El Idrissi)氏”によると、「モバイルユーザーの利便性を図る為に行うリダイレクトは有益である」しかし、「モバイルユーザーを、異なるコンテンツのページにリダイレクトすることは、ユーザーの利便性を悪くするだけでなく、不誠実なリダイレクト行為は、グーグルのガイドラインに反する」と非難しました。
例えば、PCページ(www.example.com/url1)からモバイルページ(www.m.example.com/url1)へのリダイレクトは問題ありませんが、URLのパス名やドメイン名が大きく異なったりしている場合は、注意が必要になるかもしれません。今回の警告の背景を考えると、このような「不誠実なモバイルのリダイレクト」が増えてきていることが推測できます。したがって、リダイレクト先のURLが全く異なる外部サイトで、尚且つコンテンツの相違が大きいサイトが、今回チェックの対象になるのではないかと思います。しかし、手動にて制裁を下すこと明らかにしている事を考えると、人間によるチェック(判断)を行った後に、何らかのアクションを取るはずなので、日本語サイトへの影響は、まだ当分先になるかもしれません。
グーグルによると、意図的に行う「不誠実なリダイレクト」以外にも、ウェブマスターが知らないだけで「不誠実なモバイルのリダイレクト」は起きている可能性があると示唆しています。
- [ ディスプレイ広告システム ]
・ ディスプレイ広告のスクリプトやエレメント内で、モバイルユーザーを不誠実にリダイレクトするようにコードが仕組まれている可能性。 - [ サイトのハッキング ]
・ サイトのハッキングによる不誠実なモバイルのリダイレクト。
不誠実なモバイル リダイレクト対策
これらの不誠実なモバイルのリダイレクトが、知らず知らずのうちに行われていないか、グーグルでは以下のように対策することをお勧めしています。
- スマートフォンにて、グーグル検索結果より、自社サイトをクリックしてみる。これを一週間で数回行う。
- モバイルユーザーによるクレームやコメントを探す。
- アナリティックスにて、モニタリングを行う。特にいつもとは違う変化に注意を払う。
グーグルは、「不誠実なリダイレクト」が、ウェブマスターによる意図的な実行か、そうでないかは関係なく、グーグル検索の対象から除外すると警告していますので、心当たりがある人は、今一度チェックしてみてください。ちなみに、検索エンジンからの除外対象とされた場合は、Search Consoleにメッセージを送ってくれるようなので、まだセットアップしていないウェブマスターは、ぜひこの機会にしてみてください。
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